低分子化技術で、玄米の「食物繊維」の吸収増が可能

腸内細菌叢の発展拡大のために、食物繊維を積極的に摂取することは不可欠
十文字学園女子大学の辻典子教授は、玄米の酵素分解技術(ATE)について、御専門の食品免疫学のお立場から、次のような大事な指摘をされています
2023‐8‐15「ヘルスライフビジネス誌」より
·酵素分解(ATE)は熱をかけずに低分子化できるので、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった玄米の栄養源を有効に吸収活用できるだけではなく、食物繊維までもが低分子化で活用出来るようになっている、どちらも免疫機能の向上には不可欠な栄養素である
·これまでは玄米のような食物繊維が豊富な食品は、特に高齢者にとって消化が難しく身体にも負担になるとされており、本来、免疫機能低下を避けたい高齢者層において逆に食物繊維の存在が大きな壁だと考えられていた
·しかし、酵素分解による低分子化はこの壁の一つの解(解答)になり得る。それは今日免疫機能の安定化に腸内細菌叢の発展拡大が必要なことは周知であり、腸内細菌叢の発展拡大には、細菌叢の栄養源となる食物繊維の摂取がどうしても不可欠になる。つまり食物繊維の低分子化による吸収増は高齢者食や幼児食などで優れた武器になると考えられるのである。


